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学会レポート
ティッシュマネージメントを配慮した前歯部インプラント症例
発表日:2010年9月
日本大学口腔科学会学術大会 in日本大学松戸歯学部
インプラント治療は、咬合支持の確保、咀嚼効率の向上等歯科治療に大きな革命を起こしました。
しかし、インプラント治療の審美性という概念においては中々確立されてはきませんでした。
今後患者からのニーズとして求められるものは、インプラント治療で『如何に本物の歯の様に見えるか?』という事です。
咬めるようになったから我慢しなさいといった治療は、患者のクオリティライフ(充実した生活)を本質から向上させられるとは言えないと私は考えます。
今回、ティッシュマネージメントに重点をおき、前歯部におけるインプラント治療で最高の審美性を獲得するために、どのような手順で行ったかという事を症例を通じて発表しました。
左上2番の歯根は破折しておりエクストルージョンやクラウンレングスニング等を用いても保存が不可能と判断されました。
左上2番は、歯周ポケットが8mmあり、ボーンサウンディングにて骨頂は9mmのところに位置しております。
今回はジョンコイス先生の前歯部インプラント治療における難易度のクラスフィケーションに沿って症例発表を進めて参りました。
左上2番の歯頚ラインは反対側同名歯に比べ根尖側に位置しており、同時に左上3番にもリセッション(歯肉対縮)が認められます。バイオタイプはThinscallopで骨頂の位置は9mm歯肉縁下にあります。
インプラントの埋入ポジションをこの位置に決定付け口腔内にデュプリケートして参りました。
インプラントの埋入と同時に可能な限り低侵襲なGBRを心がけて行っております。
左上3番の歯肉対縮(歯茎の痩せ)部にはインプラント部の2nd opeと同時にCTGを行いました。
アークコンセプトにてインプラント部補綴物のカントゥァーを調整しファイナルにデュプリケート致します。
プロビジョナルレストレーションにて歯肉の炎症のコントロールを行っております。
術前と術後の比較です。
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