03-6274-5333
東京都中央区銀座5丁目5-16 銀座テーラービルディング7F
むし歯(虫歯)は、お口の中が酸性になることで歯のカルシウムが溶け出しておこるものです。
ごく初期のC0(以下で説明)の場合、治ることがありますが、一般的に他の病気とは異なり、もとにはもどりません。
まず、むし歯にならないように注意しましょう。
歯周病予防の為のスリーステップケア
私たちのおロの中では、歯を溶かす作用(脱灰)と歯を守る作用(再石灰化)が同時に行われていて、このバランスがとれていれば歯は健康です。ところが何かの原因で歯を溶かす作用が強くなると、歯の表面からカルシウムがどんどん溶け出してむし歯が始まります。
むし歯は下のように悪化していきます。
C0:自覚症状はありませんが、歯の表面に黒いところや不透明なにごりができます。この段階では、フッ化物やシーラント(予防填塞)で治すことが可能です。
C1:歯の表面(エナメル質)に限局したむし歯です。自覚症状はまだありません。
C2:象牙質まで進行したむし歯です。冷たいものがしみることがあります。
C3:歯の神経(歯髄)まで達したむし歯です。夜眠れないほどのずきずきした激しい痛みがあります。
C4:歯が崩壊し、根っこの先にも膿がみられます。
お口の中には300~400種類もの菌がいると報告されています。その中でむし歯菌をつくる主な菌としてミュータンス菌や乳酸桿菌(ラクトバシラス菌など)があります。これらの菌がお口の中の酸性度を高めます。
そして菌の働きを高めるのが、偏った食事と飲食回数の多さです。お口の中は飲食後酸性に傾きますが、唾液による「再石灰化」の働きで、元のアルカリ性に戻ります。しかし、飲食回数が多いと「再石灰化」する時間が少なくなり「脱灰」が優性となります。
また、遺伝的にもともと歯の性質が悪く、すぐにむし歯になる人もいれば、歯の性質が良くむし歯になりにくい人もいます。
よって、むし歯は、
1.むし歯菌の数
2.糖分の摂取量
3.歯の性質
の3つの要因と
4.その要因が重複する時間
が影響して発症します。
むし歯にならないように歯磨きをすることは誰もが知っています。日本人のほとんどの人が一日2回以上磨いています。でも虫歯になってしまう。
虫歯治療を『削ることが治療』と考えておられる方が多いのが現状ですが、実際にはまず『正しい歯磨き』と『定期的な歯石取り』を行い、虫歯予防を行なった上で虫歯治療を行わなければ意味がないのです。
虫歯治療において大事なことは、『できる限り削らない』ことです。
虫歯の進行は、月または年単位でゆっくりと進行しますが、歯を削る行為は数分で歯質を大きく失います。
詰め物の封鎖性が甘いと、その削った箇所から虫歯がスタートするので結果的に歯を失うスピードが早まります。
当院では、虫歯の検査薬(カリエスチェッカー)や歯科用拡大鏡(マイクロスコープ)などを駆使して慎重に虫歯と汚染歯質の除去を行います。
以上を考慮した上で、虫歯治療に置いて最も大事なことは磨けるようにするための環境作りです。
虫歯菌は、集合体を成すとバイオフィルムという滑りのバリアを張るため、ブラシで擦れないとどんな薬剤を用いても除去できません。
治療した箇所が、不適合(隙間の多い詰め物)になると、そこからばい菌が侵入しまた虫歯になってしまいます。(二次カリエスといいます)
当院の虫歯治療は、正しい磨き方を覚えていただき、詰め物は歯科用拡大鏡(マイクロスコープ)を用いて封鎖性を高め極限まで虫歯の再発を許さないように最善を尽くします。
アクセス
銀座テーラービルディング7F